全日本トラック協会とは
公益社団法人 全日本トラック協会(以下全ト協)は日本の運送会社で構成されている業界団体である。 (wikiから抜粋)
トラック運送に関わる人なら、「トラック協会」と一度は耳にしたことがあるんではないでしょうか?
私も全ト協には直接関わったことはないのですが、県のトラ協のイベントや研修には何度か参加しました。
さて、このサイトで全ト協を紹介したのは、全ト協のホームページにある刊行物が充実しているからです。
全ト協トップページ→会員の皆様へ→主な刊行物とリンクを辿っていくと、多数の読み物が置いてあります。
中には会員専用として会員用パスワードを求められて読めないものもありますが、ちょっとした裏技で読めるようになります。
念のためここでは裏技は明記しません。
どうしても読みたい記事がある時は、検索方法を・・・
簡単なので色々お試しください。
全日本トラック協会の発刊物
全ト協の目的に
「この法人は、貨物自動車運送事業の適正な運営及び公正な競争を確保する事によって、事業の健全な発達を促進し、もって公共の福祉に寄与するとともに、事業の社会的、経済的地位の向上及び会員相互の連絡協調の緊密化を図る事を目的とする。」(以上、引用)
と、あります。さらに刊行物にはドライバーに対してだけでなく事業者向けに
- 「運行管理業務と安全」マニュアル(平成27年11月改訂)
- 「安全マネジメントガイドブック」(平成21年7月)
- トラック事業者のための労働法のポイント(平成23年8月) ←会員専用
と、いったマニュアルも発刊されています。
これらの刊行物を読むと、如何に会社が法律を守れていないかが良く解ることでしょう。
B運輸の場合、「運行管理業務と安全」マニュアルpdfの11ページにある「貨物自動車運送事業輸送安全規則」は、7割方守れてませんでした。
ある時、上司が
「会社の規則を守らない社員がいる」
と、上司と同年代の年配社員に愚痴をこぼしたら、その年配社員は皮肉をこめて冗談のつもりで
「会社は法律を守らないよね?」
と、言ったら
「法律なんて完璧に守れるわけないだろ。会社の規則は安全の為なんだよ!」
と、切り返されたらしいです。
その安全の為の規則というのは、「構内で作業中はヘルメットをかぶる」というもので、ある日を境に突然決められた規則でした。
親会社から視察が来たときの為の規則であり、安全とは従業員の為というより会社を守る為であるのは、誰の目にも明らかなものでした。
製品をパレットに載せかえるなどのちょっとした積み作業でも、ヘルメット着用を義務化するという徹底ぶり。
そんな体裁目的の規則に反発し従わなかった社員には、容赦なく始末書を書かせる。
このように問答無用な処分を受けて、感情的になる社員もいてちょっとした騒動になってました。
職場の安全も大事でしょうが、「トラック事業者のための労働法のポイント」の21ページから25ページにもあるように、職場におけるメンタルヘルスケアも事業者の負うべき義務ですから、こういった一方的な処分は問題となるでしょう。
全日本トラック協会のHPには、様々な発刊物やコラムが掲載されているので時間があるときに目を通すことをお勧めします。
全日本トラック協会の定めまとめ
私は「この会社は異常かも?」と思いネットなどで調べていった際、この全ト協のホームページ(特に刊行物)を随分参考にしました。
トラック運送事業での特殊な勤務形態である為、一般的な労働基準法だけでは足りなかったからです。
ご自身が勤める会社が社団法人に入っているか調べてみると、問題解決の糸口が見つかるかもです。