運行管理者

運行管理者とは

「運行管理者(うんこうかんりしゃ)とは、国土交通大臣指定試験機関の行う運行管理者試験に合格した者などの中から、安全輸送の責任者として自動車運送事業者の選任を受けた者のことである。「運管」と略されることもある。」

(wikiより抜粋)

運送業界で働いている人なら、一度くらいは耳にしたことがあるんではないでしょうか。

一応国家資格ですし、面接の際にアピールポイントにもなるでしょうから、取っておいて損はないでしょう。

私が運管を取ろうと思った切っ掛けは、骨折したからです。

骨折したのは遊びに行ってた時で、当然労災もおりず、傷害保険が少額入っただけで、約3ヶ月間無収入でした。

骨折の痛みより、3ヶ月間収入が無い方のが痛かったです。

仕事が出来ないことも辛かったですね。

 

今であれば、運管を持ってるので・・・と思いますが、その頃は運行管理者という言葉も知らず。

皆さんも怪我や事故には気を付けましょう。

ちなみに同じ運行管理者でも「貨物」と「旅客」に試験が別れていて、一度の試験で取れるのはどちらか一方だけです。

そんな人はいないと思いますが、バス会社に勤めていて「貨物」の運行管理者資格を取っても意味無ですのでご注意ください。

運行管理者資格試験とは

試験は年2回行われてます。

試験の内容、日程、申請等については、

公益財団法人 運行管理者試験センター

↑のリンク先に詳しくありますので参考にしてください。

実際に試験を受けてみて思ったのは、ある程度の勉強は必要だということです。

運管の試験を受ける為には、基礎講習を受ける必要があるのですが、講習を受ける際に参考書が配られます。

参考書には、出題の要点や過去問の解説、模擬問題集が載っていて、真面目に勉強すればそれだけで合格できるでしょう。

私は参考書だけでほぼ一夜漬けで挑んだら、見事に不合格でした。

完全に勉強不足のせいもありますが、普通自動車運転免許試験のような判り易いひっかけ問題が少なく、ちゃんとした試験だった印象を持ちました。

特に文章の穴埋め問題は一言一句覚えておかないと正解できなかったり、計算問題は解き方のコツを覚えておかなくちゃいけなかったりと、基本的に4択とはいえ結構難しかったです。

結局2回目の挑戦で合格できたのですが、過去問集を繰り返し解く方法でなんとかクリアできました。

ネットで運管試験を調べると比較的簡単なように書かれてるけど、昨今の事故の影響で難易度が上がっているのか、年々合格率が落ちてます。

言い訳のようですが、私が初めて受けた時の合格率は25%程度でした。

舐めてかかると悔しい思いをするので、最低限予習はしておいた方がいいと思います。

ちなみに上記リンクの運行管理者試験センターのHP内、試験実施状況のページに、過去2回分の試験問題が答えを含め全問出ているので、興味のある方は挑戦してみると感じがつかめると思いますので是非どうぞ。

運行管理者の仕事

さて、運管の実務に関してなんですが、私自身運管の仕事をさせてもらえなかったので、よく分かりません。

点呼、運行に関する指導、配車、環境整備、って感じでしょうか?

点呼:ドライバーに乗務前乗務後、健康状態や車両の状態や道路状況など確認し、安全に業務遂行できるかチェックする。

配車:荷主からの輸送依頼に対して、荷物の状態から荷積みの方法、適切な車種選択、輸送経路や輸送時間を考えた輸送計画や運行指示を立てる。

運行に関する指導:配車で立てた運行計画や注意箇所をドライバーに伝え、安全に業務遂行できるよう口頭や指示書などで指導して記録をとる。

環境整備:各営業所でドライバーの休憩場所や仮眠施設などを維持管理する。

とてもざっくりとした説明ですが、おおむねこのような仕事内容になります。

そして非常に責任重大な仕事でもあります。

ドライバーが事故を引き起こした場合、その責任の一端はその業務を指示した運行管理者にも及ぶことになるわけです。

事故が起きた場合、乗務前ドライバーの健康状態や休息時間は適切だったか、運行計画に無理はなかったか、運行中に健康状態の異常や道路状況に問題はなかったか、といったことを運行管理者は把握できていたか等々を監査されることになります。

もしもブラックな会社でブラックな上司の元に運行管理者として働いていたら・・・資格がいくつあっても足りなさそうですね。

B運輸の場合、全てにおいてずさんでした。

今となればこの会社で運行管理者の仕事を出来なかったのは、逆に幸運だったかなと思います。

ずさんな会社を経営していて、何か問題が起こると

「この責任は誰が取るんですか!(怒)」

と、怒鳴る経営者は一体どういう神経をしてるんでしょうか?

運行管理者のまとめ

最近は大きな事故などの影響を受けたせいか、運行管理者の責任が重大になりつつあります。

これから運管を取ろうと思っている方も、運管を既に持っていてこれから転職しようとしている方も、その会社が法令遵守など安心できると確信持てるまでは、有資格者であることは伏せておいたほうが賢明かもしれません。


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